株が高いか安いかを判断するものさし
初めて株を買った時、名前の知っている会社をなんとなく買ったことがあります。
その株は、たまたま上昇して利益を出すことはできました。
ただ、それはたまたま利益が出ただけで、もしその時に割高感のある株を購入
していたとすると損をして終了したと思います。
今回は、買おうとしている株が割高か割安か判断するひとつのものさしを
お伝えします。
目次
ジュースを購入する場合
まず、ジュースを買う場合で割安か割高かの判断をしてみます。
自動販売機で120円のジュースが売っています。
同じジュースがスーパーで68円で売っていたとすると安いと思って買うきっかけ
になると思います。
逆にそのジュースが150円や200円で売っていたとすると、高いと思って買わない
はずです。
ジュースの場合は、高いか安いかのものさしは自動販売機のジュースの価格が基準
になっていると思います。
株の場合
Aという株の株価は、1か月前は2,000円だったとします。
現在は1,680円だから安いと思って買ってはいけません。
2,000円から1,680円まで下がったのは業績の低迷によるものなのかもしれません
ので、買ったとしてもさらに下がる可能性があります。
過去の株価の位置だけでは割安か割高は判断できません。
株の割安か割高かを判断するひとつのものさしは一株純資産(BPS)だと
思っています。
一株純資産(BPS)とは
会社四季報の業績が書いてあるところの右側に記載されています。
ヤフーファイナンスでは、参考指標欄にあるBPSというところを見てください。
私は一株純資産(BPS)の値をひとつのものさしにしています。
また、一株純資産(BPS)を福袋のようにイメージしています。
Bという会社:一株純資産(BPS)が1,867円。
※それは福袋に1,867円相当なものが入っているかもしれないと考えます。
ケース1 Bの株価:1,867円
1,867円相当の福袋を1,867円で買うということになります。
損も得もありません。福袋の中身ががらくたなら損しますが・・・
※株価と一株純資産の額が同じ値の場合はPBRは1となります
ケース2 Bの株価:611円
1,867円相当の福袋を611円で買えることになりお得感があります。
福袋を開けて本当に1,867円の価値があるものが入っていたら1,256円の儲けです。
福袋の中身の見分け方が肝心なのですが、それは別で書くことにして、
早速、福袋の中身を空けてみます。
福袋の中身は?
横浜丸魚(8045)という会社があります。
一株純資産(BPS)は、1,867円。
平成29年9月22日の株価は、611円。
さっきのケース2のような感じです。
その福袋の中身(一株純資産の中身)を平成29年6月30日の第一四半期の
決算短信を見て確認します。
【参考】
現金 2,417百万円
有価証券 9,226百万円
有利子負債:0円
発行株式数:7,261千株
(2,417百万円+9,226百万円ー0円)÷7,261千株=1,603円
現金と有価証券だけでも一株あたり1,603円あります。
平成29年6月30日の決算短信の中の貸借対照表の現金と有価証券の合計金額
を一株あたりに直すと1,603円になるという意味です。
一株純資産の1,867円あるうちの1,603円は現金と有価証券ということです。
1,867円の福袋の中身は1,603円の現金と有価証券が入っていて、
それが611円で売っているという状況です。
そう考えると割安だと考えることができます。
だからと言って株価が上がる保証はありません。
ただ、大幅に株価が下落するというのも考えにくい気がします。
そうした根拠から昔この株に投資しました。
その結果は、次回に記載します。