シンプルに考える株式投資

何となく株式投資をするのではなく、投資戦略を立てて実行し資産を形成していくことを目的としています。 将来、配当金で生活ができるようにポートフォリオを組んでいきたいと思います。 ネタは、配当、株主優待、新高値投資、イベント投資、適示開示情報による投資(IR投資)などを書いていきます。

平成29年9月の株主優待 優待取得戦略

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平成29年9月は、26日が権利確定日となります。
優待を取得したい場合は、9月26日までに株を保有して翌日に持ち越す必要が
あります。

株主優待は、日本ならではのもので海外に無いと聞きます。
(株主優待を無くして配当にするべきだという議論もあります)
私は、過去より株主優待を積極的に取得したことは、ほぼないのですが、
今回はクロス取引により取得しようと考えています。
なので、私なりの9月の優待取得プロセスを書きます。

目次

 クロス取引とは?

優待を取得しようとして株を購入した場合、権利確定日の翌日(権利落ち日)は、
株価が下落することが一般的です。
魅力的な優待であればあるほど、それは顕著です。

その株価下落リスクを回避するために、優待を受けたい株を、信用取引を使って成行
で売却し、成行で現物株を買うことを同時に行うことをクロス取引といいます。

ただ、制度信用取引で売却すると、逆日歩(ぎゃくひぶ)という手数料が発生する
場合があります。逆日歩が発生すると、優待で取得するもの以上にお金を支払うこと
になりかねませんので、一般信用取引で売ることがポイントとなります。

優待タダ取りみたいなことを言われますが、タダではなく買う場合の
手数料、売る場合の手数料、金利が必要となります。
下記の状況にならないと優待を取る意味はありません。

優待で得られるものの価値>株の売買の手数料等

SBI証券では10万円以下の手数料は無料

平成29年8月31日より、1日の約定代金合計額に応じて手数料が決まる「アクティブ
プラン」の10万円以下の手数料が完全無料になっています。
SBI証券では、現物取引・信用取引の約定代金を別々に計算しているため、
1日「現物10万円+信用10万円=合計20万円」まで手数料0円となります。

10万円以内でクロス取引できる優待があれば、SBI証券では手数料無料でできます。

平成29年9月でそのような銘柄があるかと言うとありません。あっても、
一般信用取引の枠が残っていなくて売れません。

一般信用取引とは

クロス取引のポイントは一般信用取引で売れるかどうかにかかっています。
その前に制度信用取引と一般信用取引の私の理解は、
制度信用取引は期限が6か月、一般信用取引の期限は3年で金利が高いという理解を
していました。
しかし、最近の一般信用取引は1日や5日(SBI証券)、14日(カブドットコム証券)
など短期間で借りることが主流のような気がします。

SBI証券は、1日や5日の一般信用取引ばかりのような気がします。
カブドットコム証券は銘柄によっては3年とか2週間とかがあります。

9月のクロス取引戦略(SBI証券)

9月26日の権利確定日当日にクロス取引をするのが金利も少なく効率的ですが、
魅力のある優待の場合、絶対その日では一般信用取引の枠がなく売ることが
できません。

5日前に売却しようと思っても今回の場合は、土日を挟むため、9月22日(金)
で一般信用取引で売却した場合、23日(土)、24日(日)、25日(月)、
26日(火)権利確定日となり、26日(火)に返さないといけないため
クロス取引にならないと思います。
26日の取引終了後まで保有する必要があると思います。

今回の場合は、9月22日(金)19時に一般信用取引の売り注文を出すのが、
クロス取引のポイントであると思います。
22日(金)19時に注文
25日(月)クロス取引成立
26日(火)権利確定
27日(水)クロス取引解消 現渡

ちなみに一般信用取引の金利は3.9%です。

9月のクロス取引戦略(カブドットコム証券)

カブドットコム証券の場合は、5日前でなくても売れるので、
魅力のある優待の場合は、だいぶ前からクロス取引しています。
もちろん下記のようになるのが前提です。
優待で得られるものの価値>株の売買の手数料等

クロス取引している期間が長い場合は、手数料より金利の負担が
いくらになるのかがポイントです。
カブドットコム証券の場合の金利は年率1.5%です。
10万円借りるとすると1年で1,500円。(10万円×0.015)
30日だと123円。(1,500円÷365×30)

クロス取引で優待取りする銘柄

コード 銘柄 株価 株数 総額 商品価値 優待内容

商品価値÷

総額

証券会社
2335 キューブシステム 840 200 168,000 1,000 JCB 0.60% カブコム
3288 オープンハウス 3,418 100 341,800 3,000 クオカード 0.88% カブコム
6339 新東工業 1,185 100 118,500 1,000 クオカード 0.84% カブコム
7925 前澤化学工業 1,242 100 124,200 1,200 新米3kg 0.97% カブコム
3167 TOKAI 857 100 85,700 500 クオカード 0.58% SBI
9728 日本管財 2,015 100 201,500 2,000 ギフト 0.99% SBI
9202 ANA 418 1,000 418,000 2,600 割引 0.62% SBI
8098 稲畑産業 1,483 100 148,300 1,000 クオカード 0.67% SBI
2288 丸大食品 541 1,000 541,000 3,000 ハム 0.55% SBI
8803 平和不動産 1,963 100 196,300 1,000 クオカード 0.51% SBI
4958 長谷川香料 2,166 100 216,600 1,000 クオカード 0.46% SBI
8252 丸井G 1,604 100 160,400 1,000 買物券 0.62% SBI


カブドットコム証券の方はクロス取引はできています。
カブドットコム証券は、総額752,500円 優待6,200円相当 手数料と金利2,738円
6,200円-2,738円=3,462円お得。

SBI証券は22日の19時に注文を出しています。
想定では総額1,967,800円 優待12,100円 手数料と金利2,800円
12,100円-2,800円=9,300円お得。

投資金額からすると手間でしかありませんが、合計12,762円のお得を取りに行く
クロス取引です。

あと私が重視しているのは表の商品価値÷総額で値が高いものを買うように
しています。投資する額に対して返ってくるリターンが高い方が良いという
考え方に基づいています。