有価証券報告書の読み方をマスターする2 第一部【企業情報】第1【企業の概況】
有価証券報告書の読み方をざっくりマスターしていきます。
第2回目は、
第一部【企業情報】 第1【企業の概況】
目次
第1【企業の概況】の見方
ここには、5事業年度の業績がまとまっています。
左から右へ見ていくとよいと思います。
売上高や利益は左から右へ数字が大きくなっていれば
成長しているなというふうに思えます。
今回覚えるのはオレンジのところです。
一株あたりの純資産の推移が書いています。
- 一株あたりの純資産はBPSとも言われます。
- PBRが1倍とすると株価は一株あたりの純資産の額と同じになります。
一株あたりの純資産は増えていっていればば良いです。
例えば1,000円を元手に100円を稼いだら元手は1,100円になります。
会社の場合は稼いだ利益を配当したりするので一概に1,100円にはなりませんが、
一株あたりの純資産が増えているというのは元手が増えると考えれば良いと思います。
元手が増えれば次年度同じ利益率とすると一株あたりの利益額が増えます。
【参考】
はじめの一株純資産 1,000円
一株利益 100円
稼いだのちの一株純資産 1,100円ROE(株主資本利益率)= 一株利益 ÷ 一株純資産
※ROEは一株純資産を使ってどれだけ利益を生み出したかを%にしたものです。
上記の場合は10%とになります。逆に、1,000円を元手に100円損した場合は元手は900円になります。
一株あたりの純資産が減っていた場合、元手が少なくなっている状況と言えます。
プロトコーポレーション(4298)の場合は、
一株あたりの純資産が、1,154円が4年後には1,316円になっています。
PBRが1倍で一定だったとすると株価は162円上昇していることになります。
ちなみに、10月13日に下方修正のIRが出ているので下がるかもしれませんが、
10月13日時点では株価は1,945円です。
一株あたりの純資産以上に株価は上がっているので、
PBRは1.48倍の水準になっています。