光ビジネスフォーム(3948)の平成29年3Q決算短信を読み解く
私の保有している 光ビジネスフォーム(3948)を題材として
決算短信のざっくりした読み方を書いていきます。
目次
売上高と利益を見る
売上高は0.3%微増、営業利益は20.5%の減。減損により四半期純利益は赤字です。
営業利益は本業の利益。前期と比べて本業の利益が下がっていると言えます。 (参考1)
→下記を見ると販売費・一般管理費の増加により営業利益が下がっていると言えます。
→微増、微減のパーセンテージは前期の同時期との比較となります。経常利益の方が営業利益より多い。(参考2)
→経常利益は営業利益に受取利息や支払利息などを加算(減算)したもの。
→下記を見ると営業外収入(配当など)が営業外費用(支払利息など)が上回っています。営業利益や経常利益が黒字で、四半期純利益が赤字となっている。(参考3)
→下記を見ると日本橋営業所減損損失が要因です。
(参考1)
(参考2)
(参考3)
総資産・純資産を見る
総資産は増え、純資産は減っています。(参考4)
→それに伴い自己資本比率が下がっています。
流動資産が増え(短期借入金)、固定負債はその他が増え、純資産は利益剰余金が減っています。今期は18円と創立50周年記念配当5円の配当を出す予定です。(参考4)
→前期は1株利益の範囲内で配当を出していましたが、今期は赤字で配当を出す予定です。
(参考4)
売上を構成している部分を見る
ビジネスフォーム、一般帳票類は前年同四半期比より減少しておりますが、
データプリント及び関連加工とサプライ商品の伸びています。それぞれの利益の内訳は書かれていません。
会社四季報では新たな成長事業のデータプリントサービスの利益は従来事業より
良いと書いているのでそれが伸びてくると期待したいところです。(参考5)
(参考5)
会社の指標は?
時価総額 30億円
予想PER 赤字で算定できず
実績PBR 0.43倍
予想配当利回り 4.45%
売買単位 100株
株価 517円
適示開示情報の純資産(簿価)が67億ですので、
67億円のものが30億円で売っている状態です。
貸借対照表を見ると
現金が8.9億円。(参考6)
投資有価証券が13.3億円(参考6)
賃貸物件・社宅など1億円。(参考7)合計で23.2億円の金融資産と土地があります。
(参考6)
(参考7)
前期との比較
2Q は営業利益は下落していますが、
1Q、3Qはほぼ同じくらいです。
17.売上高 | 17.営業利益 | 16.売上高 | 16.営業利益 | |
---|---|---|---|---|
1Q | 1,805 | 52 | 1,743 | 53 |
2Q | 1,919 | 134 | 2,013 | 180 |
3Q | 1,605 | -3 | 1,558 | -3 |
過去の業績の推移
売上高はほぼ横ばい。
経常利益は減少傾向ですが赤字にはなっていません。
1株純資産も5年前より増えています。(1,090→1,197円)
配当も毎年出しています。
まとめ
低PBRに甘んじているのは、
ビジネスフォームや一般帳票類は衰退傾向であるところなのだと思います。
成長分野であるデータプリント及び関連加工が伸びて利益が伸長することを
期待したいところです。
財務は良いのは安心なところです。
業績に変化がないうちは、株価の変動はないでしょうが、
適示開示情報で変化の兆しが見えれば株価が上昇すると思います。
私は長期で保有していきます。