進学会ホールディングスと城南進学研究社・学研の資本業務提携と株価の動き
平成29年10月2日の16時のIRで、
進学会ホールディングス(9760)が、城南進学研究社(4720)と、
学研ホールディングス(9470)と資本業務提携をすると
発表がありました。
目次
進学会ホールディングス(9760)とは?
北海道地盤の集団指導塾「北大学増進会」が主力。
Z会のTOBで栄光HD株を売却をしています。
ホームページを見ると、浜学園や市進とも
業務提携しているようです。
進学会ホールディングスは、時価総額120億円。
82億円の現金等、48億円の有価証券、46億円の投資有価証券を保有する
金融資産リッチな会社です。
進学会ホールディングスが保有している同業種は下記。
会社名 | コード | 時価総額 | 保有株割合 | 特色 |
---|---|---|---|---|
昴 | 9778 | 30億円 | 0.53% | 鹿児島地盤の学習塾 |
城南進学研究社 | 4720 | 54億円 | 4.28% | 城南予備校 |
市進ホールディングス | 4645 | 50億円 | 3.24% | 市進学院 |
早稲田アカデミー | 4718 | 142億円 | 2.73% | 早稲田アカデミー |
早稲田アカデミー以外は進学会の方が時価総額が高いです。
業績の推移をみていると
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 一株利益 |
---|---|---|---|---|---|
15.3 | 5,669 | 166 | 1,175 | 705 | 35.3 |
16.3 | 5,433 | 255 | 327 | 4,674 | 234 |
17.3 | 6,122 | 95 | 670 | 305 | 15.3 |
18.3会社予想 | 6,600 | 330 | 700 | 530 |
売上高は上がったり下がったり、利益も赤字はありませんが、
上がったり下がったりして安定感はありません。
気になるところは、
全般的な経常利益の多さです。
それは、金融資産が多いこともあり、
受取利息、受取配当金、有価証券売却益など
営業外収益が多いから経常利益が高くなっています。
また16.3の当期純利益の多さは、
栄光ホールディングスの株売却によるものです。
ちなみに株主優待があり、100株以上で
3,000円相当の優待券がもらえるそうで、自社経営の学習塾、
スポーツクラブで使えるそうです。
資本業務提携の内容
学習塾業界は、少子化の影響を受け、企業間の競合が熾烈になっている。
協働関係を築いていこうというような感じの内容です。
資本提携の内容は、
進学会は城南進学研究社の株を取得済み。
城南進学研究者は150百万円を目安に平成30年3月31日までに進学会の株を取得。
進学会は学研HDの自己株式(発行済株式数4.39%)の株を総額15億円で引き受ける。
学研HDは、自己株式処分により調達する資金を限度として進学会の株を取得予定。
進学会の株を買うという動機により進学会の株価は上昇しそうな感じのIRです。
発表の翌日の株価の動きは?
そのIRを受け、やはり上昇したのは進学会でした。
- 進学会 599円(42円高)一時期633円まで行きました。
- 城南進学研究社 603円(18円高)
- 学研HD 3,235円(15円高)
私も小株主として購入しています。